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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017

画像所見〔腸〕

skip lesion

著者: 朝倉謙輔1 松本主之1

所属機関: 1岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科消化管分野

ページ範囲:P.635 - P.635

文献概要

定義
 skip lesionとは,X線造影所見・内視鏡所見または肉眼的に消化管病変が正常粘膜像を介して離れて存在する状態の総称である(Fig. 1,2).診断基準改訂案1)にCrohn病にみられる所見として,“非連続性病変または区域性病変(skip lesion)”が明記されている.しかし,本症に特異的な所見ではない.潰瘍性大腸炎ではskip lesionの対義語である“連続性病変”が特徴とされ,skip lesionとともに両疾患を区別する重要な所見とされてきたが,必ずしも鑑別能は高くない.一方,Crohn病においてはskip lesionの介在正常粘膜においても本症の診断基準のひとつであるgranulomaが検出されることがある.

参考文献

1)鈴木康夫.厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業.「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班):潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針.平成26年度分担研究報告書(別冊),pp 17-18, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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