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増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔腸〕
coiled-spring appearance(sign)
著者: 蔵原晃一1 田中貴英1
所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.638 - P.638
文献購入ページに移動coiled-spring appearanceは腸重積に特徴的なX線造影像である(Fig. 1)1).腸重積の多くは腸管内の腫瘤性病変が先頭となって発症するが,重積部は3層の腸壁から成り,嵌入を受け入れる腸の部分を夾鞘部,嵌入する腸の部分を嵌入部,夾鞘部と嵌入部の間を受容部と呼称する.消化管X線造影検査において,腸重積の嵌入部と夾鞘部の間が緊密でない場合に夾鞘部と受容部の間隙に造影剤が進入し,夾鞘部のhaustraあるいはKerckring皺襞が密在して造影される.この像をcoiled-spring appearanceと呼ぶ1).また,嵌入部と夾鞘部の間が緊密で夾鞘部と受容部の間隙へ造影剤が進入しない場合,蟹爪像(concave pressure defect)と呼ばれるX線造影像を呈する1).
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