icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔腸〕

coiled-spring appearance(sign)

著者: 蔵原晃一1 田中貴英1

所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター

ページ範囲:P.638 - P.638

文献購入ページに移動
定義
 coiled-spring appearanceは腸重積に特徴的なX線造影像である(Fig. 1)1).腸重積の多くは腸管内の腫瘤性病変が先頭となって発症するが,重積部は3層の腸壁から成り,嵌入を受け入れる腸の部分を夾鞘部,嵌入する腸の部分を嵌入部,夾鞘部と嵌入部の間を受容部と呼称する.消化管X線造影検査において,腸重積の嵌入部と夾鞘部の間が緊密でない場合に夾鞘部と受容部の間隙に造影剤が進入し,夾鞘部のhaustraあるいはKerckring皺襞が密在して造影される.この像をcoiled-spring appearanceと呼ぶ1).また,嵌入部と夾鞘部の間が緊密で夾鞘部と受容部の間隙へ造影剤が進入しない場合,蟹爪像(concave pressure defect)と呼ばれるX線造影像を呈する1)

参考文献

1)渕上忠彦.coiled-spring appearance(sign).「胃と腸」編集委員会(編).胃と腸用語事典.医学書院,p 124, 2002
2)田中貴英,蔵原晃一,南満芳,他.膠原病・血管炎の消化管病変と皮膚病変.胃と腸 51:1019-1030, 2016
3)川久保啓司,飯田三雄,多田修治,他.進行性全身性硬化症(PSS)の消化管病変─小腸病変を中心に.胃と腸 26:1223-1233, 1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら