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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017

画像所見〔腸〕

空気変形(air-induced deformation)

著者: 松下弘雄1 山野泰穂2

所属機関: 1秋田赤十字病院消化器病センター 2札幌医科大学医学部消化器内科学講座

ページ範囲:P.643 - P.643

文献概要

定義
 空気変形とは空気量を増減することにより観察される内視鏡所見である.病変部と正常部の伸展性の違いにより生じる所見であり,主に表面陥凹型の病変に対して使用される用語である.
 当初は「管腔内の空気を減量することで“病変の辺縁の正常粘膜,過形成性粘膜”が膨隆し相対的に陥凹部が著明になり,逆に空気を増量することで平坦化する所見を陽性とする」1)とした.しかし,実際には病変周囲のみではなく病変自体もその病変の質,腫瘍量に応じて変化するため,“病変および周囲粘膜を含めた変化”とみるのが妥当である.

参考文献

1)工藤進英.早期大腸癌─平坦・陥凹型へのアプローチ.医学書院,1993
2)工藤進英,林俊一,三浦宏二,他.平坦・陥凹型早期大腸癌の内視鏡診断と治療─微小癌の内視鏡像を中心に.胃と腸 24:317-329, 1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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