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増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔腸〕
拇指圧痕像(thumb-printing)
著者: 蔵原晃一1 田中貴英1
所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.653 - P.653
文献購入ページに移動拇指圧痕像(thumb-printing)は,消化管X線造影検査の充盈像ないし二重造影像において,拇指で押した痕のように見える卵円形の丸みを帯びた陰影欠損を言い,辺縁に片側性ないし両側性に連なる像としてみられる.腸管の粘膜浮腫がX線造影の辺縁像に反映された所見であり,壁の伸展性は保たれているため,空気量の増減によりその像は変化しやすく,また蠕動亢進により強調される.同義語にpseudo tumors,scallopingなどがある1).
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