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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔腸〕

口腔内アフタ(oral aphtha)

著者: 大井充1 梅垣英次1

所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科消化器内科学分野

ページ範囲:P.656 - P.656

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定義
 アフタ(aphtha)は同類の語にアフタ様病変,アフタ性びらん,アフタ性潰瘍などがあり,今日までに報告された各文献で紅暈の有無やびらんと潰瘍の区別などの定義が少しずつ異なっており,かなりあいまいな表現である.ここでは「胃と腸用語集2012」に則り1),アフタ様病変として,紅暈を伴う小さな潰瘍もしくはびらんと定義する.“口腔内アフタ”も,口内炎や口腔内粘膜障害などとはっきり区別せず混同していることが多い.実際多くの症例で患者は“口内炎ができた”と訴える.

参考文献

1)中川義仁,平田一郎.アフタ,アフタ様潰瘍.胃と腸 47:720-721, 2012
2)宮腰昌明,北川善政.内科診断の道しるべ:その症候,どう診るどう考える─頭頸部 口内炎・アフタ.Medicina 53:182-187, 2016
3)高木靖寛,古賀章浩,平井郁仁,他.口腔内アフタの有無別からみた腸管Behçet病および単純性潰瘍の病変分布と臨床経過.胃と腸 46:996-1006, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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