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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔腸〕

haustraの消失(disappearance of haustra of the colon)

著者: 斉藤裕輔1 垂石正樹1

所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター

ページ範囲:P.659 - P.659

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定義
 haustra(結腸膨起)とは,結腸に特徴的に認められる,規則正しく配列する,結腸外側への隆起を指す.結腸には3か所の縦走筋層の発達した結腸紐を認めるため,その部位で収縮している.そのため結腸は全体として長軸方向にわずかに収縮しているが,結腸紐の間の部分では余った腸壁が手繰られて一定間隔をおいて区切るように外側に膨隆するhaustra(結腸膨起)と内腔の半月ひだが形成される.haustraは右側結腸でより目立つ1)

参考文献

1)野村昌史,篠原敏也.大腸の解剖用語.胃と腸 47:627-629, 2012
2)斉藤裕輔.潰瘍性大腸炎.亀山正邦,高久史麿(編).今日の診断指針,第5版.医学書院,pp 730-734, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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