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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 画像所見〔腸〕

イクラ状粘膜(salmon roe appearance)

著者: 斎藤彰一1 平澤俊明1

所属機関: 1がん研有明病院消化器内科

ページ範囲:P.665 - P.665

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定義
 “イクラ状粘膜”は,クラミジア直腸炎に特徴的な内視鏡所見(Fig. 1)である1)2).クラミジア直腸炎はChlamydia trachomatis感染による性行為感染症で比較的まれな疾患とされるが,通常の日常検査で遭遇する疾患のひとつである.特徴的な内視鏡所見を把握していなければ確定診断に至らない疾患である.
 感染経路として,肛門性交により直接直腸粘膜に感染する場合や,感染した腟分泌物が直腸内へ流入する経路も考えられている.

参考文献

1)村野実之.クラミジア腸炎.胃と腸 47:800, 2012
2)丸山保彦,池谷賢太郎.特集:大腸疾患アトラス─クラミジア直腸炎.消内視鏡 26:2043, 2014
3)平澤俊明,松尾恵五,傳光義,他.非典型的な内視鏡像を呈したクラミジア直腸炎の一例.日消誌 105(Suppl):A384, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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