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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017

病理

collagen band

著者: 松原亜季子1 九嶋亮治2

所属機関: 1防衛医科大学校病態病理学講座 2滋賀医科大学臨床検査医学講座(附属病院病理診断科)

ページ範囲:P.691 - P.691

文献概要

定義
 collagen bandまたはsubepithelial collagen bandとは,粘膜最表層,被蓋上皮直下に沈着した膠原線維の帯状構造物を指し,CC(collagenous colitis)およびCG(collagenous gastritis)でみられる所見である(Fig. 1).
 英語文献を検索すると,subepithelial collagen bandとともにsubepithelial collagen layerという用語も散見でき,英文ではどちらを使用してもよいようである.なお,1976年にLindström1)が最初にCCの症例報告を行った際はcollagenous layerと記載されている.この表現は1990年代まではよく使われていたが,最近は少数派である.

参考文献

1)Lindström CG.‘Collagenous colitis'with watery diarrhoea─a new entity? Pathol Eur 11:87-89, 1976
2)松原亜季子,九嶋亮治,柿木里枝,他.比較的まれあるいは今後注目すべき炎症性疾患─Collagenous colitis:日本人症例の特徴.病理と臨 26:823-832, 2008
3)Kajino Y, Kushima R, Koyama S, et al. Collagenous gastritis in a young Japanese woman. Pathol Int 53:174-178, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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