文献詳細
増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
病理
collagen band
著者: 松原亜季子1 九嶋亮治2
所属機関: 1防衛医科大学校病態病理学講座 2滋賀医科大学臨床検査医学講座(附属病院病理診断科)
ページ範囲:P.691 - P.691
文献概要
collagen bandまたはsubepithelial collagen bandとは,粘膜最表層,被蓋上皮直下に沈着した膠原線維の帯状構造物を指し,CC(collagenous colitis)およびCG(collagenous gastritis)でみられる所見である(Fig. 1).
英語文献を検索すると,subepithelial collagen bandとともにsubepithelial collagen layerという用語も散見でき,英文ではどちらを使用してもよいようである.なお,1976年にLindström1)が最初にCCの症例報告を行った際はcollagenous layerと記載されている.この表現は1990年代まではよく使われていたが,最近は少数派である.
参考文献
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