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増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 病理
IEL(intraepithelial lymphocytes)
著者: 二村聡1 石橋英樹2
所属機関: 1福岡大学医学部病理学講座 2福岡大学医学部消化器内科学講座
ページ範囲:P.698 - P.698
文献購入ページに移動IELは,腸管をはじめ舌,子宮・腟などの粘膜構成上皮間に存在するリンパ球(の総称)と定義され,上皮内リンパ球または上皮細胞間リンパ球と邦訳される.IELのほとんど(90%以上)がCD3e陽性かつCD8陽性のTリンパ球(T細胞)である(Fig. 1).上皮のE-カドヘリンと結合するαEβ7インテグリン(CD103)を有するため上皮細胞(epithelial cell)に挟まるように存在し,これがIELと称されるゆえんである.なお,他稿で解説されるLEL(lymphoepithelial lesion)と混同せぬよう注意したい.
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