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増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 病理
parietal cell protrusion / hyperplasia
著者: 向所賢一1 九嶋亮治2
所属機関: 1滋賀医科大学病理学講座分子診断病理学部門 2滋賀医科大学臨床検査医学講座(附属病院病理診断科)
ページ範囲:P.705 - P.705
文献購入ページに移動parietal cell protrusion(PCP)は,parietal cell hyperplasia,parietal cell pseudohypertrophyなどとも呼ばれ,胃食道逆流症に対してやNSAIDs投与時の消化性潰瘍予防目的で,プロトンポンプ阻害薬(PPI)の長期投与が行われた症例でよくみられる.しかし,PCPはPPI投与時のみにみられる特異的な所見ではなく,自己免疫性胃炎,胃切除後,Zollinger-Ellison症候群など高ガストリン血症を来した症例にも認められることがある1).PCPが発生する機序は,上昇した血清ガストリンに壁細胞が反応し,主細胞よりも壁細胞の背が高くなるために壁細胞が尖った帽子のようにみえることによる1).
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