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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 分類

プラハ分類(Prague C & M criteria)

著者: 竹内学1

所属機関: 1長岡赤十字病院消化器内科

ページ範囲:P.706 - P.707

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定義
 プラハ分類(Prague C & M criteria ; Endoscopic Grading System for Barrett's esophagus)はBarrett食道に対する内視鏡評価の標準化を目指して,2003年にInternational Working Group for the Classification of Oesophagitisにより提唱された分類である1).この内視鏡診断によるプラハ分類は,なお,英国を除く欧米ではBarrett粘膜の診断には生検による腸上皮化生の証明が必須となるため,この組織学的に証明されるBarrett食道とは区別される.プラハ分類では食道胃接合部(esophagogastric junction ; EGJ)より伸びる口側の全周性円柱上皮部分の長さをC(circumferential extent),最も口側の非全周性円柱上皮までの長さをM(maximum extent)とし,このCとMの2つの項目を用いて記載するように規定されている(シェーマ).また,この分類はinterあるいはintra-observerの一致率が高く,信憑性のある分類として推奨されている.

参考文献

1)Sharma P, Dent J, Armstrong D, et al. The development and validation of an endoscopic grading system for Barret's esophagus:the Prague C & M criteria. Gastroenterology 131:1392-1399, 2006
2)McClave SA, Boyce HW Jr, Gottfried MR. Early diagnosis of columnar ─lined esophagus:a new endoscopic diagnostic criterion. Gastrointest Endosc 33:413-416, 1987
3)Amano Y, lshimura N, Furuta K, et al. Which landmark results in a more consistent diagnosis of Barrett's esophagus, the gastric folds or the palisade vessels? Gastrointest Endosc 64:206-211, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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