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増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 分類
プラハ分類(Prague C & M criteria)
著者: 竹内学1
所属機関: 1長岡赤十字病院消化器内科
ページ範囲:P.706 - P.707
文献購入ページに移動プラハ分類(Prague C & M criteria ; Endoscopic Grading System for Barrett's esophagus)はBarrett食道に対する内視鏡評価の標準化を目指して,2003年にInternational Working Group for the Classification of Oesophagitisにより提唱された分類である1).この内視鏡診断によるプラハ分類は,なお,英国を除く欧米ではBarrett粘膜の診断には生検による腸上皮化生の証明が必須となるため,この組織学的に証明されるBarrett食道とは区別される.プラハ分類では食道胃接合部(esophagogastric junction ; EGJ)より伸びる口側の全周性円柱上皮部分の長さをC(circumferential extent),最も口側の非全周性円柱上皮までの長さをM(maximum extent)とし,このCとMの2つの項目を用いて記載するように規定されている(シェーマ).また,この分類はinterあるいはintra-observerの一致率が高く,信憑性のある分類として推奨されている.
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