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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

文献概要

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 分類

食道アカラシアのX線分類(radiographic classification of esophageal achalasia)

著者: 高木靖寛1

所属機関: 1芦屋中央病院内科

ページ範囲:P.716 - P.716

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定義
 食道アカラシアのX線所見は,食道の拡張,残渣や造影剤の食道内停滞,胃移行部の平滑な狭窄像“bird's beak”(鳥嘴状),胃泡の消失,同期性異常収縮波などで,発泡剤や鎮痙薬を投与せずに撮影される.X線造影像による分類では拡張型分類と拡張度分類がある.従来,拡張型は1)紡錘型,2)フラスコ型,3)S状型に分類されていたが,現在では1)2)をまとめて,①直線型(straight type ; St type)(Fig. 1a),②シグモイド型(sigmoid type ; Sg type)(Fig. 1b)に分けている.さらに②は食道の蛇行が強くL字型を呈するものを進行シグモイド型(advanced sigmoid type ; aSg type)と亜分類している1)

参考文献

1)日本食道学会(編).食道アカラシア取扱い規約,第4版.金原出版,2012
2)岡住慎一,高山亘,岩崎好太郎,他.食道アカラシアの診断─X線診断.胃と腸 35:1249-1255, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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