文献詳細
文献概要
増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 分類
食道アカラシアのX線分類(radiographic classification of esophageal achalasia)
著者: 高木靖寛1
所属機関: 1芦屋中央病院内科
ページ範囲:P.716 - P.716
文献購入ページに移動定義
食道アカラシアのX線所見は,食道の拡張,残渣や造影剤の食道内停滞,胃移行部の平滑な狭窄像“bird's beak”(鳥嘴状),胃泡の消失,同期性異常収縮波などで,発泡剤や鎮痙薬を投与せずに撮影される.X線造影像による分類では拡張型分類と拡張度分類がある.従来,拡張型は1)紡錘型,2)フラスコ型,3)S状型に分類されていたが,現在では1)2)をまとめて,①直線型(straight type ; St type)(Fig. 1a),②シグモイド型(sigmoid type ; Sg type)(Fig. 1b)に分けている.さらに②は食道の蛇行が強くL字型を呈するものを進行シグモイド型(advanced sigmoid type ; aSg type)と亜分類している1).
食道アカラシアのX線所見は,食道の拡張,残渣や造影剤の食道内停滞,胃移行部の平滑な狭窄像“bird's beak”(鳥嘴状),胃泡の消失,同期性異常収縮波などで,発泡剤や鎮痙薬を投与せずに撮影される.X線造影像による分類では拡張型分類と拡張度分類がある.従来,拡張型は1)紡錘型,2)フラスコ型,3)S状型に分類されていたが,現在では1)2)をまとめて,①直線型(straight type ; St type)(Fig. 1a),②シグモイド型(sigmoid type ; Sg type)(Fig. 1b)に分けている.さらに②は食道の蛇行が強くL字型を呈するものを進行シグモイド型(advanced sigmoid type ; aSg type)と亜分類している1).
参考文献
1)日本食道学会(編).食道アカラシア取扱い規約,第4版.金原出版,2012
2)岡住慎一,高山亘,岩崎好太郎,他.食道アカラシアの診断─X線診断.胃と腸 35:1249-1255, 2000
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