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増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017 分類
NSAIDs起因性腸病変の所見(NSAIDs-induced intestinal lesions)
著者: 蔵原晃一1 松本主之2
所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター 2岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科消化管分野
ページ範囲:P.734 - P.735
文献購入ページに移動非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)起因性腸病変は,低用量アスピリンを含むNSAIDsによって正常な小腸ないし大腸に惹起された粘膜病変と定義される.
NSAIDs起因性腸病変の肉眼像や病理組織像は非特異的な所見にとどまるため,診断には,他の薬剤性腸炎と同様に,腸病変(潰瘍,腸炎)の確認とNSAIDsの使用歴の確認に加え,生検と培養による他疾患の除外とNSAIDsの使用中止による病変の治癒軽快の確認を要する1)2)(Table 1).
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