icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017

分類

潰瘍性大腸炎のMayoスコアとMatts分類(the endoscopic severity assessment of ulcerative colitis ; Mayo Score and Matts classification)

著者: 岩男泰1

所属機関: 1慶應義塾大学病院予防医療センター

ページ範囲:P.745 - P.745

文献概要

定義
 潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ; UC)の分類には,罹患範囲による分類,病期による分類,臨床経過による分類に加え,臨床的活動度指標として臨床的重症度分類および内視鏡的活動度分類が用いられる.内視鏡的活動度分類・指標は,患者の主観によらない客観的な重症度評価を可能にするために必要である.現在までに多くの分類,指標が作成されてきたが,Matts分類1),Baron index,Mayoスコア2),Rachmilewitz index,UCEIS(UC endoscopic index of severity)3)など,いずれも臨床試験での使用を目的として作成されたものである.初期治療法を決定するに当たっては,どれを用いてもそれほど乖離はない.一方,治療に伴う改善度を判定するためには,測定項目を増やしスケールを拡げるなど,反応性を高める工夫が必要である3).一方で,実臨床における実用性の問題を考慮する必要がある.

参考文献

1)Matts SGF. The value of rectal biopsy in the diagnosis of ulcerative colitis. Q J Med 120:393-407, 1961
2)Schroeder KW, Tremaine WJ, Ilstrup DM, et al. Coated oral 5-aminosalicylic acid therapy for mildly to moderately active ulcerative colitis. A randomized study. N Engl J Med 317:1625-1629, 1987
3)Travis SP, Scnell D, Krzeski P, et al. Developing an instrument to assess the endoscopic severity of ulcerative colitis(UCEIS). Gut 61:535-542, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら