文献詳細
増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
分類
潰瘍性大腸炎のMayoスコアとMatts分類(the endoscopic severity assessment of ulcerative colitis ; Mayo Score and Matts classification)
著者: 岩男泰1
所属機関: 1慶應義塾大学病院予防医療センター
ページ範囲:P.745 - P.745
文献概要
潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ; UC)の分類には,罹患範囲による分類,病期による分類,臨床経過による分類に加え,臨床的活動度指標として臨床的重症度分類および内視鏡的活動度分類が用いられる.内視鏡的活動度分類・指標は,患者の主観によらない客観的な重症度評価を可能にするために必要である.現在までに多くの分類,指標が作成されてきたが,Matts分類1),Baron index,Mayoスコア2),Rachmilewitz index,UCEIS(UC endoscopic index of severity)3)など,いずれも臨床試験での使用を目的として作成されたものである.初期治療法を決定するに当たっては,どれを用いてもそれほど乖離はない.一方,治療に伴う改善度を判定するためには,測定項目を増やしスケールを拡げるなど,反応性を高める工夫が必要である3).一方で,実臨床における実用性の問題を考慮する必要がある.
参考文献
掲載誌情報