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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻5号

2017年05月発行

増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017

分類

LST(laterally spreading tumor):顆粒型,非顆粒型〔LST granular type(LST-G), LST non-granular type(LST-NG)〕

著者: 鴫田賢次郎1 田中信治2

所属機関: 1広島大学大学院医歯薬保健学研究科内視鏡医学 2広島大学病院内視鏡診療科

ページ範囲:P.746 - P.746

文献概要

定義
 LST(laterally spreading tumor)とは,水平側方への発育進展を特徴とする径10mm以上の表層拡大型大腸病変に対するニックネーミングである1).肉眼型分類を示す用語ではないが本邦のみならず国際的に広く使用されており,「大腸癌取扱い規約第8版」2)に多くの内視鏡画像も含めて詳細に解説されている.LSTは顆粒型(LST granular type ; LST-G)と非顆粒型(LST non-granular type ; LST-NG)に亜分類され,さらに前者は顆粒均一型(homogeneous type)(Fig. 1)と結節混在型(nodular mixed type)(Fig. 2)に,後者は平坦隆起型(flat elevated type)(Fig. 3)と偽陥凹型(pseudo-depressed type)(Fig. 4)に細分類される.鑑別には,インジゴカルミン撒布像が有用である.

参考文献

1)Kudo S, Lambert R, Allen JI, et al. Nonpolypoid neoplastic lesions of the colorectal mucosa. Gastrointest Endosc 68:S3-47, 2008
2)大腸癌研究会(編).大腸癌取扱い規約,第8版.金原出版,2013
3)Tanaka S, Kashida H, Saito Y, et al. JGES Guidelines for colorectal endoscopic submucosal dissection/endoscopic mucosal resection guidelines. Dig Endosc 27:417-434, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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