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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻8号

2017年07月発行

文献概要

今月の主題 臨床医も知っておくべき免疫組織化学染色のすべて 主題

リンパ増殖性疾患を除く間葉系腫瘍に対する免疫組織化学染色

著者: 廣田誠一1

所属機関: 1兵庫医科大学病理学講座/病理診断部門

ページ範囲:P.1019 - P.1029

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要旨●消化管間葉系腫瘍全体のうち約80%をGIST(gastrointestinal stromal tumor)が占める.消化管間葉系腫瘍の診断では,最も頻度が高く,著効を示す分子標的薬の存在するGISTの診断を間違えないことが重要となる.GISTの鑑別疾患には,比較的頻度の高い平滑筋腫や神経鞘腫をはじめとして,頻度は低いがその他の多種多様な軟部腫瘍も含まれる.GISTの鑑別診断にはKITの免疫染色が必須であり,紡錘型と類上皮型のGISTにおけるKITの免疫染色像の特徴を十分理解したうえで,鑑別すべき疾患における代表的な免疫染色パターンも考慮して,正確な診断をする必要がある.

参考文献

1)Hirota S, Isozaki K, Moriyama Y, et al. Gain-of-function mutations of c-kit in human gastrointestinal stromal tumors. Science 23:577-580, 1998
2)廣田誠一,土田泰昭.GISTを含む胃粘膜下腫瘍.安井弥,北島政樹,吉田和弘(監).臨床医のための胃がん病理アトラス.メディカルレビュー社,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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