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文献詳細

雑誌文献

胃と腸52巻9号

2017年08月発行

文献概要

今月の主題 大腸スクリーニングの現状と将来展望 主題

美麗な二重造影─私のコツすべて教えます─注腸X線造影検査

著者: 蔵原晃一1 川崎啓祐12 浦岡尚平1 八板弘樹1 平田敬1 萱嶋善行1 吉田雄一郎1 森崎晋史1 佐藤香織1 松塲瞳1 小林広幸13

所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター 2岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科消化管分野 3福岡山王病院消化器内科

ページ範囲:P.1128 - P.1135

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要旨●当科で励行しているルーチン注腸X線造影検査の具体的な手技を概説した.施行医が,近接操作により,きめの細かいバリウム排泄・注入および送気を適宜施行し,動的な撮影を施行すること,内腔を満たした充分量のバリウムを空気量の少ない状態で移動させた後に,逆行性に最小限度の空気量で二重造影を撮影することにより,大腸全領域にわたるバリウム付着状態のよい二重造影の撮影を企図している.当科では注腸X線造影検査を,スクリーニング検査としてではなく,精密検査における主要なオプションの一つと考えており,診療科として注腸X線造影撮影技術の継承を重要と考えている.

参考文献

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3)山邉裕一郎,小林望,栗原義弘,他.注腸検査.臨画像 24:293-306, 2008
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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