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文献詳細

雑誌文献

胃と腸53巻4号

2018年04月発行

文献概要

追悼

追悼 岡部治弥先生─旧九大第二内科消化器研究室員の感謝と思い出をこめて

著者: 八尾恒良12

所属機関: 1現 福岡市佐田病院 2元 九州大学医学部第2内科消化器研究室

ページ範囲:P.502 - P.504

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 岡部治弥先生は大分県出身.臼杵中学(四修;旧制五年制中学を4年で修了し,飛び級高校進学),福岡高校を経て,1946年九大医学部卒,同年に九大第二内科(楠内科;楠五郎雄教授)に入局されています.1951年,血漿プロトロンビン値に関する研究で博士号を取得され,その後,2年間アメリカ留学,故 勝木司馬之助先生の下で講師,助教授を務められ,1971年1月に北里大学内科教授として赴任されました.
 北里大学医学部に赴任された後の諸事項は,西元寺先生が執筆されますので,私は主として,九大二内科時代の消化器研究室時代にご指導を受けた8年間(1963〜1970)の事項を中心に記載し,追悼の辞に代えたいと思います.

参考文献

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3)岡部治弥.7.小腸.白壁彦夫,市川平三郎(編).消化管X線読影講座.金原出版,1969
4)中村裕一,谷啓輔,中村勁,他.経ゾンデ法による小腸X線検査─小腸二重造影法.胃と腸 9:1461-1469, 1974
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8)堀之内幸士,古賀安彦,岡部治弥.内科的にみた陥凹型早期胃癌の経過─特にIIcの変化を中心として.胃と腸 5:7-14, 1970
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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