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文献詳細

雑誌文献

胃と腸53巻5号

2018年05月発行

文献概要

増刊号 早期胃癌2018 主題

─早期胃癌の時代的変遷─臨床病理学的変遷

著者: 田邉寛1 岩下明德1 太田敦子1 山岡梨乃2 池園剛2 金城健3 矢野豊3

所属機関: 1福岡大学筑紫病院病理部 2福岡大学筑紫病院内視鏡部 3福岡大学筑紫病院消化器内科

ページ範囲:P.525 - P.533

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要旨●1991〜1993年までの163例180病変,2003〜2005年までの249例279病変,そして2015〜2017年までの400例442病変の早期胃癌を比較したところ,①早期胃癌治療対象者の平均年齢は高齢化がみられた,②比較的小さな粘膜内癌,すなわち初期病変が増加していた,③肉眼型では0-IIbを伴う病変が増えており,0-IIIを合併した病変が減少していた,④組織型は低異型度分化型癌(超高分化腺癌)が増加している一方で,未分化型癌の割合が減少していた.

参考文献

1)草野央,下田忠和,谷口浩和,他.早期胃癌の時代的変遷.胃と腸 44:465-471, 2009
2)西倉健,味岡洋一,渡辺玄,他.病理学的所見からみた胃癌の時代的変遷─Helicobacter pylori感染からみて.胃と腸 42:921-930, 2007
3)辻直子,石黒信吾,松村真生子,他.病理学的所見からみた胃癌の時代的変遷─Helicobacter pylori感染からみて.胃と腸 42:931-936, 2007
4)八尾隆史.胃底腺型胃癌の疾患概念と今後の課題.胃と腸 50:1465-1468, 2015
5)田邉寛,岩下明德,池田圭祐,他.胃底腺型胃癌の病理組織学的特徴.胃と腸 50:1469-1479, 2015
6)渕上忠彦,岩下明德,堺勇二,他.胃良・悪性境界病変(Group III病変)の長期経過からみた生検診断の問題点.胃と腸 29:153-168, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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