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文献詳細

雑誌文献

胃と腸53巻5号

2018年05月発行

文献概要

増刊号 早期胃癌2018 主題

─早期胃癌のスクリーニングのコツとピットフォール─X線検査

著者: 長浜隆司1 坂本直彌2 宇賀治良平1 外山雄三1 山本栄篤1 松村祐志1 浅原新吾1

所属機関: 1千葉徳洲会病院消化器内科 2会津中央病院放射線室

ページ範囲:P.554 - P.563

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要旨●早期胃癌のスクリーニングにおいて,X線検査は外来診療でのスクリーニング目的ではほとんど用いられなくなっているものの,時間や処理件数などの効率性を考慮しなければならない検診の場においては,その果たす役割はいまだに重要である.本稿では日本消化器がん検診学会より発行されている「新・胃X線撮影法ガイドライン改訂版2011年」に示されている基準撮影法に準じた撮影法のコツとピットフォールについて概説を行った.基準撮影法に準じて行うことで一定の均霑化と画像の質は確保できるものの,胃型や病変の肉眼型,発生部位によりピットフォールが生じることが少なくなく,それらを熟知したうえで適切な撮影や追加撮影を行う必要がある.

参考文献

1)国立がん研究センターがん予防・検診研究センター.有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年度版.2015 http://canscreen.ncc.go.jp/pdf/iganguide150331.pdf(2018年2月28日時点)
2)日本消化器がん検診学会胃がん検診精度管理委員会(編).新・胃X線撮影法ガイドライン改訂版(2011).医学書院,2011
3)日本消化器集団検診学会胃X線撮影法標準化委員会(編).新・胃X線撮影法(間接・直接)ガイドライン.メディカルレビュー社,2005
4)外山雄三,長浜隆司.瀑状胃,牛角胃(cascade stomach,steerhorn stomach).胃と腸 52:563, 2017
5)中原慶太,水町寿伸,渡辺靖友,他.画像精度と読影精度からみた新・胃X線撮影法の評価.日消がん検診誌 45:330-340, 2007
6)入口陽介,小田丈二,水谷勝,他.潰瘍合併早期胃癌の画像診断─潰瘍合併早期胃癌のX線診断.胃と腸 48:25-38, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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