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文献概要
今月の主題 知っておきたい直腸肛門部病変 症例アトラス 腫瘍性疾患
肛門腺囊胞
著者: 小林広幸1 平田敬治2 遠藤伸悟1 藤見寛子1 清森亮祐1 大石篤美1 原裕一1 恒吉正澄3
所属機関: 1福岡山王病院消化器内科 2産業医科大学第一外科 3福岡山王病院病理診断科
ページ範囲:P.1014 - P.1015
文献購入ページに移動肛門部囊胞は肛門部に発生する囊胞性疾患であり,肛門部手術における頻度は0.06%1),肛門科専門外来で遭遇する頻度は0.02%とされるまれな疾患である2).肛門部に発生する囊胞性疾患のうち,粘液の貯留した囊胞内腔に肛門腺組織が認められるものが,肛門腺由来の病変で肛門腺囊胞(anal gland cyst;AGC)と考えられている.AGCは極めて緩徐に発育する弾性軟・無痛性の貯留性囊胞で,単発・単房性の病変が多い3).
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