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文献概要
今月の主題 知っておきたい直腸肛門部病変 症例アトラス 非腫瘍性疾患
Inflammatory Cloacogenic Polyp
著者: 檜沢一興1 藤田恒平1 飯田真大1 鷲尾恵万1 坂本圭1 増原裕之1 藤原美奈子2 江﨑幹宏3
所属機関: 1公立学校共済組合九州中央病院消化器内科 2九州大学大学院医学研究院形態機能病理学 3九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
ページ範囲:P.1018 - P.1019
文献購入ページに移動ICP(inflammatory cloacogenic polyp)は肛門管移行帯上皮から発生する非腫瘍性ポリープであり,1981年にLobertとAppelman1)が最初に報告した.病理組織学的には,粘膜筋板から粘膜固有層に進展する線維筋組織の増生と炎症細胞浸潤やうっ血浮腫を伴う過形成粘膜が特徴であり,移行帯上皮からの発生を示す重層扁平上皮や移行上皮を認めることが本症の診断根拠とされる(Fig.1).
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