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今月の主題 知っておきたい直腸肛門部病変 症例アトラス 非腫瘍性疾患
直腸に限局したcap polyp(polyposis)
著者: 佐々木悠1 阿部靖彦2 矢尾板孝夫2 八木周1 作田和裕1 水本尚子1 東海林正邦1 小野里祐介1 西瀬祥一1 上野義之1
所属機関: 1山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座 2山形大学医学部附属病院光学医療診療部
ページ範囲:P.1022 - P.1023
文献購入ページに移動1985年にWilliamsら1)によって初めて報告されたまれな大腸の慢性炎症性疾患である.主に直腸〜S状結腸に,頂部に白苔を有する多発隆起性病変がみられ,下痢や血便,腹痛を生じ,時に蛋白漏出による低蛋白血症から浮腫や腹水を呈する場合がある.
幅広い年齢層で発症し,約1:3で女性に多い2).いきみ習慣の改善,メトロニダゾール,ステロイド薬,インフリキシマブ,H. pylori(Helicobacter pylori)除菌療法,手術が奏効したとする報告があるが,確立された治療法はない3).
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