文献詳細
文献概要
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編集後記
著者: 八尾隆史1
所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科人体病理病態学
ページ範囲:P.1057 - P.1057
文献購入ページに移動 「胃と腸」誌で直腸肛門部病変が取り上げられるのは本号で5回目であるが,序説で松田が述べているように肛門病変の診療は消化器内科医にとってはまだまだ十分には行われていないようである.前回の45巻8号(2010年)の特集では,直腸肛門部の解剖から診察法,検査法,病変の鑑別診断と臨床病理学的特徴について詳細に解説されているが,今回の特集では内容的な重複はあるものの新しい知見も加え,直腸肛門部病変の診療への興味が湧くような一冊にすることを目指して編集した.
まずは,よりわかりやすく馴染みやすい解剖と実践的な診察法について別府らに執筆していただいた.腫瘍性病変については稲次らに執筆していただき,特に目で見える肛門腫瘍性病変に対して印象的かつ興味ある肉眼画像が多く提示されている.炎症性疾患に関しては太田らに執筆していただき,特にCrohn病における肛門病変の多くの肉眼像が提示され,鑑別診断のポイントや治療法について詳細に解説していただいた.これらはすべて実臨床に直結した内容が盛り込まれ,明日からの診療にすぐ実用可能と思われる.
まずは,よりわかりやすく馴染みやすい解剖と実践的な診察法について別府らに執筆していただいた.腫瘍性病変については稲次らに執筆していただき,特に目で見える肛門腫瘍性病変に対して印象的かつ興味ある肉眼画像が多く提示されている.炎症性疾患に関しては太田らに執筆していただき,特にCrohn病における肛門病変の多くの肉眼像が提示され,鑑別診断のポイントや治療法について詳細に解説していただいた.これらはすべて実臨床に直結した内容が盛り込まれ,明日からの診療にすぐ実用可能と思われる.
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