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文献詳細

雑誌文献

胃と腸53巻8号

2018年07月発行

文献概要

今月の主題 対策型胃内視鏡検診の現状と問題点 主題

対策型胃内視鏡検診における観察撮影法─経口内視鏡

著者: 赤松泰次1 下平和久2 宮島正行2 中村真一郎2 植原啓之2 木畑穣3 井上勝朗4

所属機関: 1長野県立信州医療センター内視鏡センター 2長野県立信州医療センター消化器内科 3長野県立信州医療センター総合診療部 4伊那中央病院消化器内科

ページ範囲:P.1111 - P.1119

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要旨●胃内視鏡検査における撮影法には,胃上部(口側)より撮影を開始するA法,幽門前庭部(肛門側)より開始するB法に加えて,筆者が行っている胃角より開始するC法の3種類がある.それぞれ長所と短所があり,対策型胃内視鏡検診における撮影法はいずれの方法を用いてもよい.重要な点は,①二次読影のためにそれぞれの内視鏡画像の撮影部位がわかるように撮影すること,②限られた枚数の静止画像で胃全体がくまなく撮影されていること,③粘液の付着,画像のずれ,不適切な光量など二次読影の妨げとなるような要因を極力排除すること,④異常所見があった場合には一通り全体を観察した後で精密撮影を行い,必要に応じて鉗子生検を施行することである.

参考文献

1)細川治.胃内視鏡検査手順.日本消化器がん検診学会対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル作成委員会(編),対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル.南江堂,pp 49-56,2017
2)赤松泰次.見落としのない上部消化管内視鏡スクリーニング(直視鏡).消内視鏡 16:664-668, 2004
3)赤松泰次.胃癌に対する内視鏡スクリーニング─私はこうしている.胃と腸 43:1221-1224, 2008
4)赤松泰次.長野県立須坂病院での撮影法.赤松泰次編,上部消化管内視鏡マニュアル.南江堂,pp 35-44, 2013
5)池原久朝,草野央,後藤田卓志,他.経口上部消化管内視鏡の前処置・挿入・観察法.消内視鏡 29:384-388, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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