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文献詳細

雑誌文献

胃と腸53巻9号

2018年08月発行

今月の主題 消化管画像の成り立ちを知る

主題

通常内視鏡画像の成り立ち─食道

著者: 平澤大1 前田有紀1 長南明道1 奥薗徹1 鈴木憲次郎1 阿部洋子1 五十嵐公洋1 名和田義高1 海野修平1 田中一平1 井上薪1 荒川典之1 伊藤聡司1 友兼正太郎1 中堀昌人1 松田知己1

所属機関: 1仙台厚生病院消化器内科

ページ範囲:P.1244 - P.1251

文献概要

要旨●通常内視鏡観察から知りうる情報は色調,凹凸の変化,粘膜性状などである.物体を構成する物質には特定の波長の光を吸収する性質があり,“色”は吸収されずに反射した光が脳で認識されるものである.食道壁内にある色素のほとんどはヘモグロビン(Hb)であるため,その吸収特性により食道粘膜は赤みを帯びている.Hbの量により赤みの度合いが変わってくる.凹凸の変化は光の当たる角度により光量に差が生じ,その差(光と影)を脳が認識することで立体感を認識している.滑らかな食道粘膜は光が鏡面反射をしやすいため光沢が強く観察されるが,癌部など表面に微細な凹凸があると光沢が消失する.本稿では,このような食道の内視鏡観察に必要な光の特性を解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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