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文献詳細

雑誌文献

胃と腸54巻10号

2019年09月発行

文献概要

今月の主題 知っておきたい特殊な食道腫瘍・腫瘍様病変 症例アトラス

melanomaとの鑑別に拡大内視鏡観察が有用であった黒色調食道扁平上皮癌の1例

著者: 小山恒男1 高橋亜紀子1 福山知香1

所属機関: 1佐久医療センター内視鏡内科

ページ範囲:P.1443 - P.1447

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症例
 患者は60歳代,女性.スクリーニング目的の内視鏡検査にて,食道に黒色病変が指摘され紹介された.身体所見に特記すべき事項はなく,血液検査でも異常を認めなかった.
 切歯32cmの前壁に境界不明瞭な陥凹性病変を認めた(Fig.1a).内部は軽度凹凸不整で,黒色と赤色,白色が混在していた.NBI(narrow band imaging)では,黒色調の陥凹内に大小の白色調扁平隆起を認めた(Fig.1b).脱気すると辺縁隆起が強調され(Fig.1c),送気にて伸展する軟らかい病変であった(Fig.1d).

参考文献

1)高橋亜紀子,小山恒男,依光展和.食道表在癌における炎症を示唆する拡大内視鏡所見:B2血管の鑑別,B2 iの提唱.胃と腸 53:1362-1370, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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