文献詳細
増刊号 消化管疾患の分類2019—使い方,使われ方
咽頭・食道 食道憩室
食道憩室の分類〔Classification of Esophageal Diverticulum〕
著者: 春間賢1 眞部紀明2
所属機関: 1川崎医科大学総合医療センター総合内科2 2川崎医科大学検査診断学
ページ範囲:P.596 - P.597
文献概要
食道壁が限局性に囊状に壁外に突出した状態で,その内腔が食道粘膜で覆われたものが憩室であり,発生過程,憩室壁の構成要素,成因論,発生部位,解剖学的部位のそれぞれによる分類がある.食道憩室は,一般的に臨床的意義は少ないが,まれに,出血,穿孔,気管支瘻,さらに,憩室内に食道癌の発生を伴うことがある.特に頸部食道憩室は,咽頭違和感や嚥下障害,誤嚥性肺炎などの原因となり,治療の対象となることもある.
参考文献
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