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文献詳細

雑誌文献

胃と腸54巻5号

2019年05月発行

増刊号 消化管疾患の分類2019—使い方,使われ方

小腸・大腸 大腸腫瘍

工藤・鶴田分類〔Kudo-Tsuruta Classification〕

著者: 山野泰穂1

所属機関: 1札幌医科大学医学部消化器内科学講座

ページ範囲:P.672 - P.673

文献概要

定義
 拡大内視鏡観察による質的診断に用いられる分類である.大腸粘膜表層で拡大観察できる腺管開口部(pit)を主とした表面微細構造をpit patternと称し,正常粘膜から癌までの病理組織像に対応していくつかのパターンに分けている.現在,標準的に用いられているのが工藤・鶴田分類である.
 この分類ではI〜V型に大きく分類され,さらに亜分類が付されている(Fig.1)1)

参考文献

1)山野泰穂.pit pattern診断.胃と腸 47:863-864, 2012
2)小坂知一郎.大腸微小隆起性病変に関する臨床病理学的研究.日本大腸肛門病会誌 28:218-228, 1975
3)工藤進英,三浦宏二,高野征雄,他.微小大腸癌の診断—実体顕微鏡所見を含めて.胃と腸 25:801-812, 1990
4)Kudo S, Hirota S, Nakajima T, et al. Colorectal tumours and pit pattern. J Clin Path 47:880-885, 1994
5)工藤進英,中城一男,田村智,他.臨床からみた大腸腫瘍のpit pattern診断.胃と腸 31:1313-1323, 1996
6)鶴田修,有馬信之,豊永純,他.早期大腸癌の深達度診断—内視鏡および実体顕微鏡所見を中心に.胃と腸 29:85-97, 1994
7)今井靖,工藤進英,鶴田修,他.座談会—V型pit pattern診断の臨床的意義と問題点.早期大腸癌 5:595-613, 2001
8)工藤進英,倉橋利徳,樫田博史,他.大腸腫瘍に対する拡大内視鏡観察と深達度診断—箱根シンポジウムにおけるV型亜分類の合意.胃と腸 39:747-752, 2004
9)Kimura T, Yamamoto E, Yamano H, et al. A novel pit pattern identifies the precursor of colorectal cancer derived from sessile serrated adenoma. Am J Gastroenterol 107:460-469, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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