文献詳細
増刊号 消化管疾患の分類2019—使い方,使われ方
小腸・大腸 肛門管腫瘍
組織型分類(WHO分類)〔Histological Classification in WHO Classification〕
著者: 藤原美奈子1
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院形態機能病理学
ページ範囲:P.696 - P.697
文献概要
「WHO分類 第4版」(2010年)1)においても本邦の「大腸癌取扱い規約」と同じように“外科的肛門管”と“解剖学的肛門管”は,前者が肛門直腸輪近位部(歯状線より通常1〜2cm上)から肛門縁までの管状部,後者が歯状線から肛門縁までの肛門上皮(anoderm)に覆われた管状部と定義されている.また,肛門周囲皮膚は外陰部を除いて肛門縁から5cmまでの範囲の有毛皮膚と定義されている.すなわち,“肛門管”ならびに“肛門周囲皮膚”についての解剖学的定義はほぼ「大腸癌取扱い規約 第9版」と同等と考えることができる.肛門管腫瘍の組織分類をTable 11)に示す.
参考文献
掲載誌情報