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文献詳細

雑誌文献

胃と腸54巻5号

2019年05月発行

増刊号 消化管疾患の分類2019—使い方,使われ方

小腸・大腸 Crohn病

IOIBD score(臨床的指標による分類)〔International Organization for the Study of Inflammatory Bowel Disease Score〕

著者: 神林玄隆1 大森鉄平1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器内科

ページ範囲:P.727 - P.727

文献概要

定義
 IOIBDはCrohn病の活動性を評価する指標1)であり,各項目の合計点数で活動性の有無を評価する.
 ①腹痛の有無,②1日6回以上の下痢あるいは粘血便の有無,③肛門病変の有無,④瘻孔の有無,⑤その他の合併症(ぶどう膜炎,虹彩炎,口内炎,関節炎,皮膚症状,深部静脈血栓症など)の有無,⑥腹部腫瘤の有無,⑦体重減少の有無,⑧38℃以上の発熱の有無,⑨腹部圧痛の有無,⑩ヘモグロビン値10g/dl以下の所見の有無,の以上10項目を各1点とし,スコアの合計を活動性の指標とする(Table 1).点数が高ければ活動性は高いとされ,0点または1点は寛解,2点以上は活動性ありと評価される.

参考文献

1)Myren J, Bouchier IA, Watkinson G, et al. The O.M.G.E. Multinational inflammatory bowel disease survey 1976-1982. A further report on 2657 cases. Scand J Gastroenterol Supl 95:1-27, 1984
2)星子浄水,岡田光男,瀬尾充,他.Crohn病の活動度の定量的評価—新しい活動指数の提唱.日消誌 91:2029-2039, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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