文献詳細
私の一冊
1992年第27巻6号「早期大腸癌の病理診断の諸問題—小病変の診断を中心に」 フリーアクセス
著者: 海崎泰治1
所属機関: 1福井県立病院病理診断科
ページ範囲:P.1169 - P.1169
文献概要
意外に思えるかもしれないが,病理医にとって癌の診断基準を議論することは最大のタブーで,私の知る限り,癌の診断基準を公開の場で議論した会や書籍は見たことがない.それに果敢に挑んだのが,「胃と腸」第27巻6号である.内視鏡的切除を含む大腸腫瘍の切除標本33症例について,8名の病理医が名前まで明かして病理診断を行っている.結果は本編を確認していただきたいが,見事なまでにバラバラである.
掲載誌情報