胃と腸54巻9号

2019年08月発行

今月の主題 消化管X線造影検査のすべて—撮影手技の実際と読影のポイント 主題

食道X線造影—スクリーニング検査と精密検査のポイント

著者： 小田丈二¹ 入口陽介¹ 水谷勝¹ 冨野泰弘¹ 山里哲郎¹ 依光展和¹ 園田隆賀¹ 大島奈々¹ 岸大輔¹ 清水孝悦¹ 橋本真紀子¹ 中河原亜希子¹ 山村彰彦² 細井董三¹

所属機関： ¹東京都がん検診センター消化器内科 ²東京都がん検診センター検査科

ページ範囲：P.1187 - P.1201

要旨●食道X線造影検査について，スクリーニング検査と精密検査との立場から，それぞれの撮影法および読影のポイントについて述べた．スクリーニングX線検査では，食道表在癌拾い上げ診断の実際について，また精密X線検査では，実際の撮影手順と所見の捉え方，読影に必要な病変の描出方法や周囲粘膜を含めた画像のあり方，深達度診断では特に側面変形の重要性について述べた．形態診断としてのX線造影検査の有用性を改めて見つめ直すきっかけとなれば幸いである．

参考文献

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3）細井董三，菊池好子，平塚伸，他．間接食道集検における早期食道癌の拾い上げ．胃と腸　32：1289-1297, 1997

4）細井董三，平塚伸，熊谷洋一，他．早期食道癌の診断—X線診断の進歩の現状．臨消内科　12：1695-1704, 1997

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18）小田丈二，入口陽介，水谷勝，他．胃X線集団検診におけるDR（digital radiography）の有用性と精密検査におけるDRの効果．日臨　72増刊1：281-286, 2014

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20）高木靖寛，長浜孝，宗祐人，他．flat panel detectorを用いた食道表在癌のX線診断．胃と腸　41：240-249, 2006

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