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文献詳細

雑誌文献

胃と腸54巻9号

2019年08月発行

文献概要

今月の主題 消化管X線造影検査のすべて—撮影手技の実際と読影のポイント 主題

胃X線造影:精査(発泡剤法)—胃X線検査の守・破・離

著者: 中原慶太12 水町寿伸12 高木優2 加藤宏章2 田村涼2 宮本康平2 森一宏2 中尾興治2 石本裕二2 宮崎武士2 森田秀祐2 高宮紘士2 前川進2

所属機関: 1公益財団法人佐賀県健康づくり財団 2はぜの木会・六角会(胃X線勉強会)

ページ範囲:P.1217 - P.1226

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要旨●これまでの胃X線検査には,スクリーニング検査と精密検査のスタンスに乖離があった.そのため,両者に共通する到達目標を設定し,撮影と読影の技能をシンクロさせながら検査精度を高めていく必要がある.また,検査プロセスには被検者因子,環境因子,検査側のハード因子・ソフト因子が介在し,それらの影響によって難易度の差が生じる.難易度による検査精度のばらつきを少なくするためには,日本の武道や伝統芸能などの分野における師弟関係や技術伝承のあり方である“守・破・離”の概念がポイントとなる.筆者らはこれらを総合的に踏まえた胃X線検査の段階的な技能修得指針として,胃X線撮影法虎の巻と読影法虎の巻を構築したので概要を述べる.

参考文献

1)中原慶太,水町寿伸(編).胃癌をしっかり表そう! 胃X線撮影法—虎の巻.羊土社,2019
2)中原慶太(著).これなら見逃さない! 胃X線読影法—虎の巻.羊土社,2015
3)馬場保昌(編).馬場塾の最新胃X線検査法.医学書院,2001
4)中村恭一.“胃癌の三角”—場と肉眼型と組織型と.胃と腸 26:15-25, 1991
5)馬場保昌,吉田諭史(編著).発見例100例にみる胃癌X線診断の究極.ベクトル・コア.2016
6)中原慶太.最新・胃X線撮影法の魅力.胃と腸 48:895-903, 2013
7)日本消化器がん検診精度管理評価機構(編).胃がんX線検診—技術部門テキスト2017年度版.
8)中原慶太,鶴田修.コンピューター画像処理による臨床画像と切除標本との対比.胃と腸 44:267-274, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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