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文献詳細

雑誌文献

胃と腸54巻9号

2019年08月発行

文献概要

今月の主題 消化管X線造影検査のすべて—撮影手技の実際と読影のポイント 主題

胃X線精密検査法(ゾンデ法)—撮影計画と進め方

著者: 入口陽介1 小田丈二1 水谷勝1 冨野泰弘1 山里哲郎1 依光展和1 園田隆賀1 大島奈々1 岸大輔1 清水孝悦1 橋本真紀子1 中河原亜希子1 並木伸2 長濱正亞3 山村彰彦4 細井董三1

所属機関: 1東京都がん検診センター消化器内科 2都立多摩総合医療センター消化器内科 3昭和大学藤が丘病院消化器内科 4東京都がん検診センター検査科

ページ範囲:P.1228 - P.1242

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要旨●精密胃X線撮影法(ゾンデ法)は,胃粘膜へのバリウムの付着不良の原因となる胃粘液を処理することが可能であり,また,腹臥位で透視台を起こしながらバリウムを徐々に注入することができるため,小腸へのバリウムの早期流出を回避して,バリウムの重みと圧迫フトンで胃を鉤状胃形に整えることができる.情報量の多い詳細な画像を得るためには,撮影前のこれらの処置は極めて重要である.現在,詳細な観察が可能となった内視鏡検査に対して,X線検査では,胃全体を1枚の画像で描出できることを生かして,粘膜層だけでなく粘膜下層以深に拡がる病変の深達度診断および範囲診断を行い,特に縮小手術が適応となる症例では,病変から噴門部や幽門部までの距離を正確に描出することができる.したがって,精密胃X線検査で情報量の多い画像を撮影するためには,内視鏡検査で得られた情報に追加すべき所見を撮影前に考慮し,目的に応じた撮影計画を立てて検査に臨むことが必要である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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