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文献詳細

雑誌文献

胃と腸54巻9号

2019年08月発行

文献概要

今月の主題 消化管X線造影検査のすべて—撮影手技の実際と読影のポイント ノート

逆行性回腸造影の手技の実際—福岡大学筑紫病院式小腸造影

著者: 平井郁仁1 賴岡誠2 八尾恒良3

所属機関: 1福岡大学医学部消化器内科学講座 2賴岡クリニック 3佐田厚生会佐田病院消化器内科

ページ範囲:P.1295 - P.1298

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要旨●小腸疾患においてX線造影検査は全体像の把握など極めて有用である.しかしながら,経口的にアプローチする小腸造影では,バリウムの停滞,小腸狭窄および癒着などのため下部小腸,特に骨盤内小腸の描出が難しい場合がある.この欠点を補うために逆行性回腸X線造影検査を行うことがあるが,筆者らはバルーンアシスト下小腸内視鏡を用いて独自の方法を開発し,必要に応じて各種の小腸疾患,特にCrohn病に対して行っている.本稿では,福岡大学筑紫病院式ゾンデチューブを用いた逆行性回腸造影の手技について解説する.

参考文献

1)八尾恒良,櫻井俊弘,竹中國昭,他.診断のための諸検査法—X線検査法.八尾恒良,飯田三雄(編).小腸疾患の臨床.医学書院,pp 13-32, 2004
2)松井敏幸,関剛彦,八尾建史,他.炎症性小腸疾患における小腸ダブルバルーン内視鏡検査—X線検査との比較.胃と腸 40:1491-1502, 2005
3)竹中国昭,岡田光男,八尾恒良.大腸内視鏡検査を利用した逆行性回腸造影と選択的大腸造影の検討.胃と腸 27:1435-1448, 1992
4)別府孝浩,二宮風夫,平井郁仁,他.通常の小腸X線検査法と逆行性回腸造影法.臨と研 86:1439-1443, 2009
5)頼岡誠,平井郁仁,八尾恒良,他.小腸内視鏡検査後の小腸X線造影用ゾンデ(福大筑紫式)の考案とその使用成績.胃と腸 46:500-506, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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