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文献詳細

雑誌文献

胃と腸55巻11号

2020年10月発行

文献概要

今月の主題 小腸腫瘍アトラス 症例アトラス

神経内分泌細胞腫瘍(カルチノイド)

著者: 森山智彦12 川床慎一郎3 鳥巣剛弘2

所属機関: 1九州大学病院国際医療部 2九州大学大学院医学研究院病態機能内科学 3九州大学大学院医学研究院形態機能病理学

ページ範囲:P.1374 - P.1376

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疾患の概念
 小腸の神経内分泌細胞腫瘍(neuroendocrine tumor ; NET)はカルチノイドと称されていた腫瘍で,全消化管NETの中で小腸NETが占める割合は4%程度と低い.空腸よりも回腸に多く認められ,小腸NETの30%は病変が多発すると報告されている1).核分裂像と細胞増殖能に基づいてGrade 1(NET G1)とGrade 2(NET G2)に分類されるが,大部分は細胞増殖能が低いNET G1である2)

参考文献

1)Soga J. Carcinoid tumors:a statistical analysis of a Japanese series of 3126 reported and 1180 autopsy cases. Acta Med Biol 42:87-102, 1994
2)WHO Classification of Tumours Editrial Board(ed). WHO Classification of Tumours:Digestive System Tumours, 5th ed, vol.1. IARC press, Lyon, pp188-192, 2019
3)森山智彦,江﨑幹宏,綾部俊一郎,他.十二指腸・小腸内分泌細胞腫瘍(カルチノイド)の臨床病理学的特徴.胃と腸 48:993-1003, 2013
4)村野実之,森田英次郎,楢林賢,他.小腸粘膜下腫瘍の内視鏡診断とEUS診断.消内視鏡 21:1726-1732, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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