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文献詳細

雑誌文献

胃と腸55巻11号

2020年10月発行

文献概要

今月の主題 小腸腫瘍アトラス 症例アトラス

悪性リンパ腫—MLP

著者: 松本啓志1 塩谷昭子1 梅垣英次1

所属機関: 1川崎医科大学消化管内科学

ページ範囲:P.1386 - P.1387

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疾患の概念
 MLP(multiple lymphomatous polyposis)は,悪性リンパ腫細胞から成るポリープ様病変が消化管の広範囲に多発し,ポリポーシスの状態を呈するものである1).濾胞性リンパ腫(follicular lymphoma ; FL)とマントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma ; MCL)で多くみられる2).本来,消化管原発のものに対する用語であったが,病変の肉眼形態を指して“MLP”,“MLP様病変”として取り扱われている3)

参考文献

1)Cornes JS. Multiple lymphomatous polyposis of the gastrointestinal tract. Cancer 14:249-257, 1961
2)中村昌太郎,松本主之,池上幸治,他.空・回腸悪性リンパ腫168例の臨床病理学的特徴—X線・内視鏡所見を中心に.胃と腸 48:1461-1473, 2013
3)平田一郎.大腸疾患アトラス—非限局性病変・多発病変:隆起生病変MLP Multiple lymphomatous polyposis.消内視鏡 26:2034-2035, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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