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文献詳細

雑誌文献

胃と腸55巻11号

2020年10月発行

文献概要

今月の主題 小腸腫瘍アトラス 症例アトラス

悪性リンパ腫—狭窄型

著者: 髙林馨1 細江直樹1 緒方晴彦1

所属機関: 1慶應義塾大学病院消化器内科

ページ範囲:P.1390 - P.1392

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疾患の概念
 小腸悪性リンパ腫は消化管原発リンパ腫の20〜30%を占め,また小腸原発の悪性腫瘍の30〜40%を占めている.小腸悪性リンパ腫の肉眼型に統一されたものはないが,一般的に①潰瘍型,②隆起型,③MLP(multiple lymphomatous polyposis)型,④びまん型,⑤その他,の5型に分類されることが多い.このうち潰瘍型ではさらに,①狭窄型,②非狭窄型,③動脈瘤型,の3亜型に再分類される1).潰瘍型/狭窄型を呈するリンパ腫の大半はDLBCL(diffuse large B-cell lymphoma)の組織型を呈することが多いが,これには低悪性度リンパ腫(主に濾胞性リンパ腫)の形質転化したものも含まれるためと考えられる2)

参考文献

1)中村昌太郎,松本主之,八尾隆史,他.小腸腫瘍性疾患—悪性リンパ腫.胃と腸 43:533-538, 2008
2)品川慶,北台靖彦,児玉美千世,他.濾胞性リンパ腫の診断と治療—診断.胃と腸 49:656-663, 2014
3)Horie T, Hosoe N, Takabayashi K, et al. Endoscopic characteristics of small intestinal malignant tumors observed by balloon-assisted enteroscopy. World J Gastrointest Endosc 11:373-382, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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