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今月の主題 小腸腫瘍アトラス 症例アトラス
悪性リンパ腫—狭窄型
著者: 髙林馨1 細江直樹1 緒方晴彦1
所属機関: 1慶應義塾大学病院消化器内科
ページ範囲:P.1390 - P.1392
文献購入ページに移動小腸悪性リンパ腫は消化管原発リンパ腫の20〜30%を占め,また小腸原発の悪性腫瘍の30〜40%を占めている.小腸悪性リンパ腫の肉眼型に統一されたものはないが,一般的に①潰瘍型,②隆起型,③MLP(multiple lymphomatous polyposis)型,④びまん型,⑤その他,の5型に分類されることが多い.このうち潰瘍型ではさらに,①狭窄型,②非狭窄型,③動脈瘤型,の3亜型に再分類される1).潰瘍型/狭窄型を呈するリンパ腫の大半はDLBCL(diffuse large B-cell lymphoma)の組織型を呈することが多いが,これには低悪性度リンパ腫(主に濾胞性リンパ腫)の形質転化したものも含まれるためと考えられる2).
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