icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸55巻11号

2020年10月発行

文献概要

今月の主題 小腸腫瘍アトラス 症例アトラス

悪性リンパ腫—ATL/L

著者: 江﨑幹宏1 田中貴英2 今津愛介2

所属機関: 1佐賀大学医学部内科学講座消化器内科 2九州大学大学院医学研究院病態機能内科学

ページ範囲:P.1398 - P.1401

文献購入ページに移動
疾患の概念(Fig.1〜6)
 ヒトT細胞白血病ウイルス(human T-cell leukemia virus type I ; HTLV-1)の垂直ないし水平感染に起因する.無症候性キャリアの数%が数十年の経過を経て発症する.成人T細胞白血病リンパ腫(adult T-cell leukemia/lymphoma ; ATL/L)は,ATL細胞浸潤が血液,皮膚などに限局し緩徐な経過をたどる低悪性度のものと,リンパ節腫脹,ATL細胞の多臓器浸潤,高カルシウム血症,日和見感染症などを合併し予後不良な高悪性度のものに分類される.

参考文献

1)竹下盛重,二村聡,菊間幹太,他.成人T細胞白血病/リンパ腫を含む消化管T/NK細胞リンパ腫の臨床病理学的特徴—リンパ腫の細胞起源についての考察を含む.胃と腸 49:769-781, 2014
2)高津典孝,大門裕貴,岸昌廣,他.消化管T細胞性リンパ腫の診断と治療.胃と腸 49:783-793, 2014
3)梁井俊一,中村昌太郎,川崎啓祐,他.小腸腫瘍性病変の内視鏡診断—リンパ増殖性疾患の診断.胃と腸 55:637-645, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?