文献詳細
文献概要
今月の主題 小腸腫瘍アトラス 症例アトラス
脂肪腫
著者: 小澤俊文1
所属機関: 1総合犬山中央病院消化器内科
ページ範囲:P.1406 - P.1408
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小腸脂肪腫の好発部位は,Treitz靱帯から60cm以内あるいは回盲弁から60cm以内とされる.異型のない成熟した脂肪細胞が,線維性被膜を有しながら膨張性に発育する.成人腸重積症の約80〜88%1)に腫瘍性病変が存在するが,脂肪腫は2番目に多い2).また,小腸脂肪腫の79.5%に腸重積を合併するとも言われている.
小腸脂肪腫の好発部位は,Treitz靱帯から60cm以内あるいは回盲弁から60cm以内とされる.異型のない成熟した脂肪細胞が,線維性被膜を有しながら膨張性に発育する.成人腸重積症の約80〜88%1)に腫瘍性病変が存在するが,脂肪腫は2番目に多い2).また,小腸脂肪腫の79.5%に腸重積を合併するとも言われている.
参考文献
1)志摩泰生,上川康明,武田晃,他.回腸末端脂肪腫による成人腸重積症の1例—過去10年間の本法報告例の集計.外科 58:913-917, 1966
2)八尾恒良,日吉雄一,田中啓二,他.最近10年間(1970〜1979)の本邦報告例の集計からみた空・回腸腫瘍—II.良性腫瘍.胃と腸 16:1049-1059, 1981
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