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文献詳細

雑誌文献

胃と腸55巻11号

2020年10月発行

文献概要

今月の主題 小腸腫瘍アトラス 症例アトラス

AVM

著者: 小澤俊文1

所属機関: 1総合犬山中央病院消化器内科

ページ範囲:P.1412 - P.1413

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疾患の概念
 AVMは先天性過誤腫性病変とされ,全消化管のAVMでは小腸が46%と最も頻度が高い1).病理学的には拡張した動静脈,動静脈の吻合や移行部が観察され2),粘膜および粘膜下層にとどまらず,全層性に漿膜まで観察されることもある.本疾患は若年者の小腸に多いことからMooreら3)の分類では2型に相当する.治療は病変部腸管の切除だが,浅在性の小病変に対する内視鏡治療例も散見される.

参考文献

1)古賀秀樹,飯田三雄,垂水研一.最近10年間(1990〜1999)の本邦報告例の集計からみた消化管の血管性病変.胃と腸 35:743-752, 2000
2)岩下明德,尾石樹泰,八尾隆史,他.腸管の血管性病変の病理組織学的鑑別診断.胃と腸 35:771-784, 2000
3)Moore JD, Thompson NW, Appleman HD, et al. Arteriovenous malformation of the gastrointestinal tract. Arch Surg 111:381-389, 1976

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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