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文献詳細

雑誌文献

胃と腸55巻3号

2020年03月発行

文献概要

今月の主題 いま知っておきたい食道良性疾患 主題

—食道良性腫瘍および腫瘍様病変の診断—食道神経鞘腫

著者: 島田英雄1 西隆之1 井野元智恵2

所属機関: 1東海大学医学部付属大磯病院外科 2東海大学医学部付属大磯病院病理診断科

ページ範囲:P.256 - P.259

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疾患の概念
 食道に発生する神経性腫瘍として,神経鞘腫,神経線維腫,顆粒細胞腫などが挙げられる.
 神経鞘腫(Schwannoma)はSchwann細胞由来の腫瘍で,頭頸部や四肢などに好発する.消化管に発生する神経鞘腫は少なく,腸管筋層間に存在するAuerbach神経叢より発生し,胃,十二指腸,空腸,回腸の順に多いとされるが,食道ではまれとされる.

参考文献

1)安田洋,海江田衛,菰方輝夫.食道亜全摘術を施行した胸部食道神経鞘腫の1例.日臨外会誌 78:687-692, 2017
2)Choi JW, Choi D, Kim KM, et al, Small submucosal tumors of the stomach:differentiation of gastric schwannoma from gastrointestinal stromal tumor with CT. Korean J Radiol 13:425-433, 2012
3)有馬美和子,多田正弘.食道粘膜下腫瘍のEUS-FNA診断.消内視鏡 21:1692-1701, 2009
4)Sato S, Takagi M, Watanabe M, et al. A case report of benign esophageal schwannoma with FDG uptake on PET-CT and literature review of 42 cases in Japan. Esophagus 9:165-171, 2012
5)Sugiyama S, Koide N, Takeuchi D, et al. Clinicopathological characteristics and outcomes of esophageal submucosal tumors upon treatment by thoracoscopic enucleation or endoscopic follow up alone. Esophagus 12:31-37, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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