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今月の主題 いま知っておきたい食道良性疾患 主題
—食道良性腫瘍および腫瘍様病変の診断—食道黄色腫
著者: 都宮美華1 有馬美和子1 剛﨑有加1 石川文隆2 神田浩明2 井下尚子3
所属機関: 1埼玉県立がんセンター内視鏡科 2埼玉県立がんセンター病理診断科 3東京都健康長寿医療センター病理診断科
ページ範囲:P.287 - P.289
文献購入ページに移動食道黄色腫(xanthoma)は,食道上皮下乳頭内に泡沫細胞(foam cell)が沈着する非上皮性腫瘍様病変である.1984年にRemmeleら1)が初めて報告し,その後の報告では食道黄色腫の頻度は極めてまれとされていたが,2008年に有馬ら2)は上部消化管内視鏡検査施行例中0.46%の頻度であったと報告している.
病理組織像は粘膜固有層に炎症細胞浸潤と線維化を伴い,上皮下乳頭内に泡沫細胞が充満し,乳頭の拡張がみられることが特徴である.
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