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文献詳細

雑誌文献

胃と腸55巻3号

2020年03月発行

文献概要

今月の主題 いま知っておきたい食道良性疾患 主題

アカラシアおよび関連疾患の診断—内視鏡の立場から

著者: 南ひとみ1 井上晴洋2 佐藤裕樹3 川﨑寛子1 山本浩之1 荻原久美1 中尾一彦1

所属機関: 1長崎大学病院消化器内科 2昭和大学江東豊洲病院消化器センター 3新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野

ページ範囲:P.327 - P.332

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要旨●食道アカラシアおよびその類縁疾患の診断および治療は,近年新たな低侵襲治療の内視鏡的食道筋層切開術(POEM)やhigh resolution manometryが登場したことによって飛躍的に進歩した.運動機能の異常である本疾患群は,形態学のみでは診断困難な場合も多く,内視鏡の典型像を知る以外にも,食道X線検査や食道内圧測定などの検査所見から総合的に病態を把握することが重要である.本稿では,食道アカラシアや遠位食道痙攣,jackhammer食道などの食道運動機能障害の内視鏡所見について概説する.

参考文献

1)Inoue H, Minami H, Kobayashi Y, et al. Peroral endoscopic myotomy(POEM)for esophageal achalasia. Endoscopy 42:265-271, 2010
2)日本食道学会(編).食道アカラシア取扱い規約,第4版.金原出版,2012
3)Minami H, Isomoto H, Miuma S, et al. New endoscopic indicator of esophageal achalasia:“pinstripe pattern”. PLoS One 10:e0101833, 2015
4)Iwakiri K, Hoshihara Y, Kawami N, et al. The appearance of rosette-like esophageal folds(“esophageal rosette”)in the lower esophagus after a deep inspiration is a characteristic endoscopic finding of primary achalasia. J Gastroenterol 45:422-425, 2010
5)Sato H, Takahashi K, Nakajima N, et al. Full-layer mucosal histology in achalasia:Histological epithelial wave is characteristic in “pinstripe pattern”-positive achalasia. Neurogastroenterol Motil 30:e13168, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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