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今月の主題 内視鏡医も知っておくべき病理診断リファレンス—上部消化管腫瘍 主題アトラス
十二指腸:Gangliocytic Paraganglioma
著者: 伴慎一1 佐藤泰樹1 松嶋惇1 佐藤陽子1 藤井晶子1 小野祐子1
所属機関: 1獨協医科大学埼玉医療センター病理診断科
ページ範囲:P.433 - P.435
文献購入ページに移動主に十二指腸に発生するまれな腫瘍であり,①上皮様(神経内分泌)細胞,②紡錘形細胞,③神経節細胞様細胞の3種類の分化を示す細胞から構成されていることを特徴とする.WHO分類(2019)1)では,“small intestinal and ampullary neuroendocrine neoplasms”の項目に記載されている.腹側膵原基の内胚葉・神経外胚葉複合体由来などが推測されているが,組織発生は明らかでない.大部分は良性とみなされる.10%程度の頻度でリンパ節転移を来す例がみられ,まれに肝転移例や骨転移例も報告されているが,本腫瘍による死亡例の報告は極めてまれである2).
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