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文献概要
増刊号 消化管腫瘍の内視鏡診断2020 主題
—食道腫瘍性病変の内視鏡診断—診断の進め方
著者: 小山恒男1 高橋亜紀子1
所属機関: 1佐久医療センター内視鏡内科
ページ範囲:P.482 - P.487
文献購入ページに移動●「考える内視鏡診断」のポイント
・まずは問診でESCCの危険度を推察する.飲酒時の顔面紅潮と喫煙歴がポイントである.
・ガスコン®水で食道をよく洗ってから観察する.
・NBIでBAの発見に努める.
・いきなり拡大観察せず,白色光で凹凸,色調変化を観察する.
・空気量を調整し,縦走ひだや畳み目模様を観察する.
・NBI拡大観察でJES Type B血管が認められた場合はESCCと診断が可能である.
・基底層型癌が疑われる場合は,内視鏡のみでの診断は難しいため,生検を併用する.
・ヨードの撒布では,空気量を調整し縦走ひだや畳目模様を観察する.
・ヨードの影響で,表在癌が基底層型癌へ変化することがあるため,ESD直前に撒布することが望ましい.
・まずは問診でESCCの危険度を推察する.飲酒時の顔面紅潮と喫煙歴がポイントである.
・ガスコン®水で食道をよく洗ってから観察する.
・NBIでBAの発見に努める.
・いきなり拡大観察せず,白色光で凹凸,色調変化を観察する.
・空気量を調整し,縦走ひだや畳み目模様を観察する.
・NBI拡大観察でJES Type B血管が認められた場合はESCCと診断が可能である.
・基底層型癌が疑われる場合は,内視鏡のみでの診断は難しいため,生検を併用する.
・ヨードの撒布では,空気量を調整し縦走ひだや畳目模様を観察する.
・ヨードの影響で,表在癌が基底層型癌へ変化することがあるため,ESD直前に撒布することが望ましい.
参考文献
1)Yokoyama A, Mizukami T, Omori T, et al. Melanosis and squamous cell neoplasms of the upper aerodigestive tract in Japanese alcoholic men. Cancer Sci 97:905-911, 2006
2)Muto M, Minashi K, Yano T, et al. Early detection of superficial squamous cell carcinoma in the head and neck region and esophagus by narrow band imaging:a multicenter randomized controlled trial. J Clin Oncol 28:1566-1572, 2010
3)Oyama T, Inoue H, Arima M. Prediction of the invasion depth of superficial squamous cell carcinoma based on microvessel morphology:magnifying endoscopic classification of the Japan Esophageal Society. Esophagus 14:105-112, 2017
4)小山恒男,宮田佳典,島谷茂樹,他.第46回食道色素研究会アンケート調査報告,転移のあったm3・sm1食道癌の特徴.胃と腸 37:71-74, 2002
5)小山恒男.食道小病変の診断の手順.胃と腸 44:1755-1758, 2009
6)小山恒男,都甲昭彦,宮田佳典,他.表層拡大型食道表在癌(深達度m2)の1例.胃と腸 30:1055-1058, 1995
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