文献詳細
文献概要
今月の主題 一度見たら忘れられない症例 主題
スキルス胃癌
著者: 梅垣英次1 宇治恵美子1 門田修蔵1 笹田真由1 二ノ宮壮広1 近石昌也1 笹平百世1 葉祥元1 福嶋真弥1 大澤元保1 村尾高久1 半田有紀子1 半田修1 松本啓志1 塩谷昭子1
所属機関: 1川崎医科大学消化管内科学
ページ範囲:P.1142 - P.1145
文献購入ページに移動患者は30歳代,女性.特に自覚症状を認めなかったが,会社検診の胃X線造影検査を受け,胃の異常を指摘されたため精査加療目的で受診となった.家族歴,既往歴に特記事項はない.また,理学的所見,血液生化学検査でも異常を認めず,血清H. pylori(Helicobacter pylori)-IgGは陰性であった.
胃X線造影検査では,背臥位充盈(Fig.1a)で胃穹窿部から胃体上部大彎に,比較的限局性の壁硬化像を認めた.また,背臥位・腹臥位二重造影像では(Fig.1b,c),胃穹窿部から胃体上部にかけて口径不同のある縦ひだに横走するひだの交錯する所見を認めた.
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