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編集後記 フリーアクセス
著者: 長南明道1
所属機関: 1仙石病院
ページ範囲:P.1383 - P.1383
そこで本号では,胃癌の分子異常に焦点を当てて企画を検討した.企画小委員は九嶋亮治,菅井有,八尾建史の各氏と筆者である.しかし,企画をまとめるのに苦労した.何せ分子異常/遺伝子変異はまだまだ臨床家にはなじみの薄い分野である.どうやったら本誌らしさを出せるのか? 内視鏡所見と病理組織学的所見のきちんとした対比がなされるか? 同一病変の病理組織所見と肉眼所見,そして内視鏡所見を対比検討すれば精度が上がるわけだが,病理医に内視鏡所見まで書いてもらうのは酷である.逆もまたしかり.整合性を持たせるために同一施設で病理組織所見〜分子異常,そして同一病変の内視鏡所見を書いてもらえるか? 分子異常に対応する内視鏡的特徴が出てくるのか? 美麗な画像が得られるか? 内視鏡所見のみならず臨床像も必要ではないか? 侃々諤々の議論の末,ようやくまとめたのが本号である.というわけで各主題において病理および臨床の執筆を可能な限り同一施設にお願いした.
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