胃と腸56巻12号

2021年11月発行

今月の主題 炎症性腸疾患の鑑別診断 主題

炎症性腸疾患と鑑別が必要な腫瘍および腫瘍様病変

著者： 田中秀典¹ 田中信治¹ 谷野文昭² 山本紀子² 上垣内由季² 玉理太覚² 下原康嗣² 西村朋之² 稲垣克哲² 岡本由貴² 山下賢¹ 住元旭¹ 林奈那¹ 林亮平¹ 弓削亮¹ 岡志郎²

所属機関： ¹広島大学病院内視鏡診療科 ²広島大学病院消化器・代謝内科

ページ範囲：P.1584 - P.1592

要旨●炎症性腸疾患に類似した形態を呈し，時に鑑別を要する腫瘍および腫瘍様病変としては，4型大腸癌，悪性リンパ腫，腸管子宮内膜症，潰瘍性大腸炎関連腫瘍，転移性大腸癌などが挙げられる．いずれも遭遇する頻度は低いが，診断に苦慮することがある．疾患の病態や特徴を理解したうえで，内視鏡検査だけでなく，注腸X線造影検査やCTも用いて病変を多角的に捉え，臨床症状や経過も踏まえて診断する必要がある．

参考文献

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